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Dragonfly #1 — Acceptance

Acrylic on canvas

2025

53 × 53 cm 20.9 × 20.9 in

Dragonfly#1  受容

この絵には、蓮の葉、花托、一匹のトンボが登場し、現実と神聖世界との境界、蓮沼での一場面を描いたもの。同時に人間の世界をも投影している。自分のアトリエには、長い間、蓮の花托のドライフラワーが置いてある。種子の抜け殻であるその形は、グロテスクに見える。捨てようと思っていたが、できずにそのまま置き去りになっていた。ある時、奇跡の蓮の種子のことを聞いた。半世紀以上も前、日本の千葉県で発掘調査のとき、偶然2000年以上の間、土の中に眠っていた蓮の種子が見つかった。その後、発芽に成功し、花を咲かせたのだ。この驚くべき生命の力を知ったとき、なぜ自分がその花托を捨てられなかったのか、理解できた。花托は単なる抜け殻ではなく、母体のような、静かな慈愛の象徴に思えてきた。


ドラゴンフライ シリーズ  現実と神聖世界との間で

このシリーズでは、蓮とトンボを畏敬のモチーフとして取り上げている。3つの作品はそれぞれ“受容” “覚醒” “希望” “幸福の享受”の連鎖を表し、蓮沼を現実と神聖世界との境界として見立てて、トンボが行き来する様を描いたものである。トンボは、最初は水中で過ごし、羽化によって空へ移る。それは境界を超えていく変容の姿でもあり、同時に、迷いや揺らぎの中にある自己が、境界を越えていこうとする人間社会のメタファーである。画面の中の蓮の葉や花、花托はトンボを受け入れる受容、慈悲のシンボルとして描かれている。



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